2013年02月08日
ザル舟のご紹介

今日は、ベトナムの沿岸で漁をするする、極めてローカルな漁師さんの舟をご紹介。
巨大な「ざる」に、牛糞をすり込んで防水しており、形状はまるで大きな一寸法師のお椀の舟そのもの。一本の櫓を操って進みます。
一人乗りなので、操船も一人の力、漁も一人の力、当然水揚げも一人の限界内。しかし、漁に出る経費として、燃料代はゼロ。強いて言えば、漁師さんのパワーを得るためのご飯代のみ。そこにあるのは石器時代の経済学ですよね。
漁師の村に生まれた子は、やがて父親にザル舟の操作や漁の仕方を学び、一人で漁に出るようになるのでしょう。
彼らは間違いなく何世代にもわたって、「こうすれば、もっと沢山の魚が、もっと効率よく漁れるようになる」などとは考えずに来たのでしょう。そして、これからも考えたりしないのでしょう。(勝手な推測ですが。)
そこには、お魚と人間との共存共栄が、しっかり存在しているように感じます。
日本人はつい、「効率悪いことしてんなぁ」などと思ってしまいますが、間違いなく近海の水産資源が枯渇することはないでしょう。
明日は、旧暦の大晦日ですから、今日の漁で仕事納めかな?
Posted by MAKOTO at 13:09│Comments(0)
│現地の流儀