2013年02月08日

唯一最大のイベント「テト」その1

 中国もそうだが、ベトナムも正月といえば、旧暦による所謂旧正月を新年としている。

 なんでも、ベトナムの旧正月(以後テト)は、日本のお盆も兼ねているようで、亡くなった先祖の霊は、大晦日に家に戻ってきて、三が日は家にいるらしいのだ。

 まさに、盆暮れが一緒に来るわけで、年間を通じて唯一無二の一大イベントになるのは、むべなるかな、である。

 様々な風習や習慣があるらしいのだが、その歴史も謂れも知る由もないが、昨日は、就業間近にオフィスのみんなが写真を撮りに表に行こうと言う。

 なんでも、テト前に写真を撮ると来年もいいことがあるらしいのだ。(話の内容をしっかり理解できていないのだが、ひょっとしたら、今年同様来年もみんなで頑張ろうという意味の集合写真か?)

 お年玉の習慣もあるらしく、私もピン札を十枚用意して、新年に備えます。










   


Posted by MAKOTO at 16:21Comments(0)現地の流儀

2013年02月08日

ザル舟のご紹介


今日は、ベトナムの沿岸で漁をするする、極めてローカルな漁師さんの舟をご紹介。

巨大な「ざる」に、牛糞をすり込んで防水しており、形状はまるで大きな一寸法師のお椀の舟そのもの。一本の櫓を操って進みます。

一人乗りなので、操船も一人の力、漁も一人の力、当然水揚げも一人の限界内。しかし、漁に出る経費として、燃料代はゼロ。強いて言えば、漁師さんのパワーを得るためのご飯代のみ。そこにあるのは石器時代の経済学ですよね。

漁師の村に生まれた子は、やがて父親にザル舟の操作や漁の仕方を学び、一人で漁に出るようになるのでしょう。

彼らは間違いなく何世代にもわたって、「こうすれば、もっと沢山の魚が、もっと効率よく漁れるようになる」などとは考えずに来たのでしょう。そして、これからも考えたりしないのでしょう。(勝手な推測ですが。)

そこには、お魚と人間との共存共栄が、しっかり存在しているように感じます。

日本人はつい、「効率悪いことしてんなぁ」などと思ってしまいますが、間違いなく近海の水産資源が枯渇することはないでしょう。

明日は、旧暦の大晦日ですから、今日の漁で仕事納めかな?

  


Posted by MAKOTO at 13:09Comments(0)現地の流儀